【建物情報】
【解説】
中央の八角形の遊戯室を職員室と3つの園児室が囲む構造。ベースボードにある床下換気孔の切り口のデザインは、旧閑谷中学校のものと同じ。「八角園舎」の愛称で親しまれ、現在は岡山市中央図書館の施設として移転復元され、一般に開放されている。
屋外での保育より遊戯室等屋内での活動に重点が置かれていた時代の先駆的な園舎。
どの保育室からも中央にある遊戯室が平等に見通すことができる反面、遊戯室の中心に大黒柱を立てるため保育に制約が生じたり、建物の配置によっては日当たりに差が出たり、また、無駄な空間が生じるなどの問題が指摘され、これ以降の園舎を建築する際に改良が加えられるようになった。
設計者の岡山県技手・江川三郎八は、このほか旧遷喬小学校(真庭市)、旧閑谷中学校本館(備前市)なども手掛けている。


