芽掻きとシュート処理


切り接ぎ、芽接ぎ苗の場合、時々台木のノイバラが芽を出すのでここを掻き取ります(えぐり気味に掻き取る)。

又植え付けて間のない苗木は木が一人前に成るまで、春苗なら最低1年間、植え付けた年いっぱい、秋苗ならその年の秋までは「蕾」を確認する以前に摘み取って下さい、木作りを優先する時は、とにかく花芽は摘み取る。
方法は発芽位置から数えて4〜6枚ぐらいの上の5枚葉の直上ぐらいで1度仮摘芯をし、1週間程様子を見て良い位置で摘芯が成されていることが確認されたならばそのままに、不都合ならもう1段又は2段切り戻します、当然将来の茂り具合などを想定した摘芯をするよう心がけてください。

ベイサルシュートが伸びてきたら、そのまま伸ばしきって花を咲かす様なことを決してしないで、40cm程度伸びた所で先を摘み取ります、その際5枚葉の上を対照とし摘み取って下さい。
この場合は通常の摘芯とは違いますが、上部に残った芯はまだ木質化して無く、水分が多いため自然に細っていきます、その為に摘み取った位置から次ぎに出てくる新芽が思惑と違った方向に出てしまう場合が多々有ります。
尚手入れの際はせっかくのシュートを、根本から折るようなことの無いよう注意して丁寧に行ってください。

サッカーシュートも1段目より次の段に花を付けさせてください、その方が枝の栄養が充実しているし、一番良いことにステムの方向性がよい。

良い花を咲かそうとすると脇芽は早めに掻き取る、早めに丁寧に掻き取ると、本命の花に負担が掛からない上に、掻き取った後の傷が目立たなくなる。

1段目と2段目は、次年度の春剪定を想定した摘み取りをしましょう。

五枚葉を目安にした剪定で、五枚葉が異常に少ない場合があります、これは前の枝が充実しない内に今の発芽が成されたもので、時には葉も無く蕾が付くことがあります、こう言った場合は速やかに前の剪定場所の直下で適当な芽を探し切り戻してください。

品種によっては剪定位置の一つ下の五枚葉から発芽しやすい品種もあるようです、この事を計算に入れ剪定場所の下葉に五枚葉を最低でも2枚以上残しましょう。

脇芽、側蕾の摘み取り方法について、指ででも何とか掻き取れる位まで待って(1cm位)掻き取った方が後の傷が小さく目立たないように思われます。

特にベイサルシュート(新規に土中から発生した枝)を大切に、最低2年間は持たすよう心がけてください。

 

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