レンゲツツジ

レンゲツツジ


  柳田国男の「遠野物語」のなかに、カッコウの鳴くころにカッコウ花が咲く、というくだりがある。カッコウ花は草深い遠野でも珍しい花だということで、調べてみたら、ラン科の多年草で美花として知られるアツモリソウのことであった。
  また、岡山県西部の弥高山あたりでもカッコウ花が咲くと聞いていたが、こちらは図のレンゲツツジのことで、まったく趣の違うものである。
  レンゲツツジは、ツツジのなかでは大ぶりの花で、魅力ある朱色が初夏の緑に映え、カッコウの鳴き声の聞こえる高原に鮮やかないろどりを添える。

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