備前太鼓唄(こちゃえ) 目次へ次へ


備前太鼓唄(こちゃえ)の歌詞
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獅子舞の写真  毎年10月、市内神社の秋祭りには、各町内は「だんじり」を引いて氏神へ参詣します。「だんじり」には太鼓を乗せ、これを町内の若衆が打ち鳴らして行進しますが、このときの道中に「こちゃえ」が唄われます。古くは獅子舞も演じられ、鉦(かね)や笛も加わって興を添えたものですが、現在、獅子舞等は保存会によって伝承されています。

 この行事は、藩政時代初期、宮寄せ(神社の統廃合)により剰余が生じた太鼓を藩が下げ渡し、士気を鼓舞するため太鼓を奨励したことに起源します。天保期以後、江戸の流行歌「こちゃえ節」を取り入れ、岡山流の歌詞をつけて唄うようになったと伝えられています。

 各町内自慢のだんじりや獅子頭は多くが戦災で失われましたが、「こちゃえー、こちゃえー」の節回しは伝承されており、今も秋祭りの頃には市内各所で聞くことができます。


備前太鼓歌(こちゃえ) 
※ほか「備前岡山獅子舞太鼓唄」などの異名があります
備前岡山 西大寺町 大火事に
今屋が火元で五十五軒 コチャ
今屋が火元で五十五軒 コチャエ コチャエ
京橋へんの魚売り 鯛や鯛
はもや きすごや 蛤や コチャ
はもや きすごや 蛤や コチャエ コチャエ
お前は浜のお奉行様 潮風に
吹かれて お色が真っ黒け コチャ
吹かれて お色が真っ黒け コチャエ コチャエ
べっぴんさんに もろおた 手ぬぐいを 川端の
柳の小枝に ちょっとかけて コチャ
柳の小枝に ちょっとかけて コチャエ コチャエ
出石(いずし) 三町(さんちょう) 小畑町(おばたまち) 裏は川
広瀬を上ぼす(のぼす)高瀬舟 コチャ
広瀬を上ぼす(のぼす)高瀬舟 コチャエ コチャエ

上記5番目の「小畑町」の部分は、各町内で地元の町名に置き換えて唄われます。「こちゃえ」の歌詞はほかにもたくさんあります。また、唄われる順番は決まっていません。

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