石の嫁ぎ先

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花博記念公園鶴見緑地「記念碑のさび石に誇り」

 鶴見緑地は昭和47年(1972)広域公園として開園しました。その後いろいろな施設の整備を続けて1990年に「花の万博」の会場となりました。博覧会終了後も博覧会中の施設の再オープンや新施設のオープンを行いながら今も整備が進んでいます。
 現在は花と緑の博覧会の略称「花博記念公園鶴見緑地」として多くの人々に利用され親しまれています。平成2年の花の万博が開催されている期間に訪れました。ちょうど秋篠宮紀子さまが来園されており、美しい紀子さまをひとめみようと大勢の人でにぎわっていたのを思い出しました。
 新大阪駅から地下鉄御堂筋線に乗り換え心斎橋で降りました。そこから長堀鶴見緑地線に乗り鶴見緑地で下車しました。駅を出るとすぐ前に見覚えのある花博の中央口がありました。
 滝を模倣している石組の側の階段を上がりました。ここの石は犬島産ではありません。さすが元花博の会場だけあって緑は多く花も良く手入れされています。まず「咲くやこの花館」を目指しました。案内図を見ながら歩きました。なにしろ約117ヘクタールもあるという広大な公園です。犬島がすっぽりと入ります。
 15分も歩いていくと、90メートルもあるいのちの塔が見えました。国際文化都市 大阪の夢のシンボルです。この塔の側に「咲くやこの花館」はありました。世界の花たちにいつでも会えるようにと地球上の植物が約2600種類も育てられています。花博が開催された記念の碑「大地のいぶき」(国際政令指定都市共同出展記念 平成2年4月)が見えました。あの時の感動のざわめきが聞こえてきそうです。
 大噴水を通り水の公園の入り口にたちました。花博の感動をいつまでも後世に残すために犬島のさび石で記念碑が造られ「自然と人間との共生」と刻まれています。花は緑の精、緑はいのちの象徴である、と書かれた文字に改めて心揺すぶられ、記念碑に犬島の石を使用して頂いたことを誇りに思い公園にお別れをしました。

「自然と人間の共生」の記念碑

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