石の嫁ぎ先

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西川緑道公園の石組

 岡山駅前の桃太郎大通りと西川が交差する北側周辺は、昭和55年から昭和57年にかけて、緑豊かな公園として整備されました。水上広場噴水広場など色々ある中で上流岩組のコーナーがあり、これもすべて犬島産の自然の巨石を使っています。22個総重量は100トンを越すといわれています。これは今では珍しい江戸時代の手掘りで割った岩を設置しております。その中には江戸時代のはじめ、豊臣家が滅んだ後、徳川家が西国の大名達に命じて、大阪城の修復を行わせました。その時寄進されるはずだった定紋石が2個、川の中に静かに立っています。いまでは、回りの木々も大きくなり、恥ずかしそうに隠れるようにしております。
 割り口も大きな長四角い形は今では見られない手で掘ってある貴重なものです。犬島の中にもこの手掘りで掘った石は少なくなりました。だから大切に保存して欲しいと思っております。そうゆう意味で、ここ西川緑道公園に使用してもらっていることはとても喜ばしいことです。
 緑道公園が整備されはじめたのは、昭和49年度からでした。最初は旧国道2号線(岡山市役所通り)から岡山駅前通りまで延長1キロメートルにわたって水上テラスや花壇広場など作りました。子供達が鯉の放流をしているニュースをテレビで見かけたものです。
 その後9年間に渡り次々と整備され、今では岡大医学部のある通りから南方一丁目まで延長2.4キロメートルまで緑豊かな公園として、水に親しみ四季を通じて緑や花があふれる空間となり、すっかり市民に溶け込み、いこいの場所となりました。

西川緑道公園

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