石の嫁ぎ先

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平城京跡の朱雀門

 奈良市二条に平城京跡があります。その跡地に平成9年12月朱雀門が復元されました。朱雀門は平城京の正門です。
 礎石に犬島の石が使用されております。柱は18本ありその柱を支える礎石が、上面は平たく自然石でさび石と白い模様のある明らかに犬島石と分かる石です。大きさはまちまちだそうで1メートルから1.7メートル位あり、18個あります。
 平城京といえば、今から1300年位も前になります。その頃に犬島から石が運ばれたのでしょうか。私が知っているのは400年位前に運び出されたものです。1300年も前に犬島で採石が行われていて、運び出した可能性があると想像しただけで、わくわくとしてきました。
 奈良国立文化財研究所の建造物の担当の方にお話を伺うことか出来ました。
 元の礎石は発掘の時断片が出て来ました。それを調べてみると花崗岩で一番犬島の石に似ているということで復元に使用されたのです。本当は奈良市の近くのお山だったかもしれない。でも今は採石を行っている現場がない。ということなのです。なるほど合点がいきましたが、犬島産の可能性もあります。何か新しい事実が現れれば、楽しみも増えることでしょう。

平城京跡の朱雀門

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