石の嫁ぎ先

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与島の記念碑

 澄みきった青い空、宝石のようにキラキラと輝く海に銀色に光っている大きな瀬戸大橋、まさに夢のかけ橋の実現です。長い間のみんなの願いがやっとかない四国と本州が一本の道でつながったのです。昭和63年の春のことでした。
 与島の駐車場に犬島産の石があるというので、瀬戸大橋の中程にある与島のパーキングエリアへループ橋をわたって降りて見ました。第1駐車場にはレストラン、お土産売り場、遊園地等が設けられいます。ここに犬島産のさび石(赤みがかかった石)で記念碑を造っています。黒で造られている台座には瀬戸大橋と大きく彫られ、魚をモチーフにしたと聞いていますが、橋をバックに大きな記念碑が堂々と建っています。
 石を搬出した有限会社東田石材の近藤さんは「これでもだめだ。いやもっと大きなものをと何回も何回もやり直しを言われたなあ」と思い出を語ってくれました。荒石は四角な石で相当大きなものだったと想像されます。
 犬島産のさび石は磨くととても美しく記念碑として重宝がられております。 昔は石といえば犬島みかげといって白い石が貴重でした。お城の石垣、建築用の延べ石等ほとんど白い石で、さび石は値打ちがなく、この赤い石の出る石切り場は丁場口が悪いといわれて困っておりましたが、今から20年位前から逆転し、赤い石の方が値段が良くなったのです。
 与島にも花崗岩が産出するのですが、記念の碑には犬島の石が選ばれています。

瀬戸大橋の与島の記念碑

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