岡山の庭園

東湖園
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江戸時代初期(寛永年間)に池田忠雄(1602-1632)が遊息所として築いた得月台の遺構の一部で、小堀遠州の作と伝えられています。
面積約3700平方メートルにわたる江戸初期の築庭にかかる広い庭園のほとんどがもとのままの形で伝えられ、空襲のときもここは被害をまぬかれました。
庭は操山のみどりを借景に取り入れた池泉廻遊式のものですが、池を広く造ってあるので舟遊びもできる廻遊と舟遊びを兼ねた様式の庭として珍しい遺構です。
築山の南東角には7重の層塔が立っています。花崗岩製で鎌倉時代の作といわれ、この時代特有な重厚な迫力のあるもので石造美術史上貴重な作品の一つです。