[2023年7月3日]
ID:51295
令和5年5月24日(水曜日)~6月10日(土曜日)(5月28日(日曜日)~6月4日(日曜日)は、試合出場のため名古屋へ滞在)、ドミニカ共和国女子バレーボールナショナルチームの事前キャンプが岡山市で行われました。
同チームの岡山市キャンプは、なんとこれで4度目。2年前の東京オリンピック事前キャンプ以来の来岡です。
今回のキャンプは、日本(名古屋市)及び香港で開催される「FIVBバレーボール ネーションズリーグ2023」の事前キャンプとして行われました。今年の「ネーションズリーグ」は、来年開催されるパリ・オリンピックへの出場への基準の一つである「世界ランキング」に影響する非常に重要な大会であり、世界5か所を長期間転戦する、一連の世界大会です。ドミニカチームは、その最初の2か所での戦いに向けた調整拠点として、ここ岡山市に帰ってきました。
・キャンプ参加者 選手14名・スタッフ7名 計21名
・練習会場 ジップアリーナ岡山、中国学園体育館(しらさぎアリーナ)、岡山市総合文化体育館、
岡山理科大学附属中学校・高等学校(加計第3記念体育館)、3Wellness
・主 催 岡山県バレーボール協会
・主 管 岡山シーガルズ
いつもは明るく陽気で、楽しい選手たちも、いざ練習が始まると、真剣な眼差しに変わり本気モード全開です。
持ち前の高さから放たれる強烈なスパイクは健在で、迫力満点。チームメイトを高め合う掛け声はとてもハイテンションです。
良いプレーが出れば喜び合い、ミスをすれば「次は頼むぞ!」と言わんばかりの励ましの声を掛け合いながら、良いムードでトレーニングは進んで行きます。
練習前に声を掛け合う選手たち
練習風景(1)
練習風景(2)
日によっては、ゲームを取り入れたリラックスした笑いの出る練習メニューも取り入れ、その時々の身体とメンタルのコンディションに合わせた調整をしているようでした。
ネーションズリーグでは、チームは勝ちを求められます。母国の期待を背に、最高の結果を出すために日々トレーニングに励んでいました。
練習風景(3)
練習風景(4)
練習風景(5)
練習風景(6)
また、前回のキャンプでお世話になったウエイトトレーニング施設「3Wellness」で、今回もトレーニングを行いました。
施設のことをよく知っている選手たちは、のびのびとトレーニング。スタッフの皆さんとも、にこやかに再会していました。
ウエイトトレーニング(1)
ウエイトトレーニング(2)
歓迎式には、岡山市の大森市長や岡山県バレーボール協会の竹内理事長、岡山シーガルズの河本監督が出席し、選手団を歓迎しました。おかやまスポーツプロモーション機構は、記念品のご提供の形でご参加いただきました。
大森市長、河本監督からの歓迎の言葉、記念品の贈呈の後、選手を代表し、タピア・アロンドラ選手が日本語で挨拶をしました。
このタピア選手、日本語がペラペラ、完璧!それもそのはず、この春まで宮城県の古川学園で3年間、バレーボール部の高校生として日本で暮らし、春高バレーでの優勝に貢献。同大会のMVPにも輝いた選手なのです。春高バレー・ファンの記憶にも新しいのではないでしょうか。
タピア選手の挨拶で場内が沸いた後は、記念撮影でセレモニーは終了。。。のはずですが、このチーム恒例の、「記念品のフルーツ 実食タイム」が始まりました!岡山産のピオーネとフルーツゼリーを次々と頬張り、「おいしい!」とグッドサインをする選手たち。
いつもながらの光景ですが、これだけ喜んで食べてもらえると本当にプレゼントの渡し甲斐があります。笑
〝ドミニカ・おかやま スタイル″の一連のセレモニーは、コンパクトながら暖かい歓迎の輪に包まれました。
集合写真
市長より記念品贈呈
日本語で挨拶するタピア選手
記念品のフルーツ実食タイム(1)
記念品のフルーツ実食タイム(2)
笑顔で記念撮影
名古屋での戦いを2勝2敗で終え、順調なスタートを切ったチームは、岡山市に戻り、香港へ向けての調整を始めました。
その期間中の6月7日、中国学園体育館(しらさぎアリーナ)にて、地元交流事業が行われました。
この日の内容は、岡山シーガルズとの練習試合と、地元の子どもたちとのバレーボール交流です。
まずは、岡山シーガルズとユニフォームの交換をした後、2セットの試合を行いました。
途中まで一進一退のやり取りでしたが、徐々に体格とパワーの差が出はじめ、結果はドミニカチームが2セットを奪い切りました。岡山シーガルズとしても、このような体格の違うナショナルチームクラスとの手合わせは滅多にあるものではないと思います。次シーズンへ向け、何か少しでも自信を掴み、実りのある場となったのであれば嬉しい限りです。
いよいよこの後は、試合を観戦していた30人の子どもたちの出番です。「待ってました!」と言わんばかりに、子どもたちは両チームの選手たちとバレーボールで遊びはじめました。
ドミニカの選手たちは子どもたちが大好き! 笑顔で「おいで!」と誘い、ボールを介しての交流を楽しみました。
お互いに話す言語は違いますが、そんなことは何でもないこと。子どもたちと選手たちとの心をつなぐのに言葉は必要なく、「バレーボールが好き」という感情だけで十分でした。
子どもたちにとっては、普通なら会うことができない世界のトップ選手と触れ合う機会でした。きっと忘れられない特別な思い出になったでしょう。 このような場を創ることは、キャンプ事業の大切な要素なのです。
岡山シーガルズとの練習試合
岡山シーガルズとの集合写真
地元の子どもたちとのバレーボール交流(1)
地元の子どもたちとのバレーボール交流(2)
岡山シーガルズ、地元の子どもたちとの集合写真
練習試合、バレーボール交流後のふれあい
ドミニカチームは、岡山市での2部構成のキャンプでしっかり調整を行い、6月10日(土曜日)の早朝に、次の決戦の地・香港へ旅立ちました。
人懐っこい彼女たちとの別れの日は、いつも寂しくなりますが、チームの目下の目標は何といってもパリ・オリンピック。
パリ行きのチケットを手に入れるため、彼女たちはの目は力強く、前を向いていました。
こうして4度目の岡山市でのキャンプは無事終了しました。
キャンプの受入れは、様々な分野の方々の協力無しには成り立ちません。特に練習環境の確保は最も重要なことですが、急な調整に毎回悩まされるもの。今回のお願いにも快くご協力してくださった、中国学園大学や岡山理科大学附属中学校・高等学校の皆様、3Wellnessのスタッフの皆様には、本当に感謝しかありません。
そして、キャンプを統括してくれた岡山シーガルズの皆さん、本当にありがとうございました。
このように、多方面の方々が繋がり合い、一つのキャンプが成功します。今回のキャンプの成功は、これまで多くの方々のご協力により築き上げてきた、ドミニカチームとの信頼関係の証なのではないでしょうか。
私たち市スポーツ振興課ができることは、様々な協力者の皆さんとチームを引き合わせ、繋げていくことなのだと、改めて感じました。
これからも、キャンプ誘致事業を通して、岡山市の方々が関わり合う「スポーツを通した交流の場」を創っていきたいと思います。
取材を受けるタピア選手
カメラを向けたら笑顔を向けてくれました
出発前に記念撮影をする選手団
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