林野火災とは山や森林などが燃えることをいいます。昨年1年間に全国で1391件もの林野火災が発生しています。これを1日あたりにすると、毎日約4件の林野火災が起きていることになります。岡山市でも昨年11件の林野火災が発生しています。
(1)人目につかない場所が多いため気付くのが遅れる
(2)消防車の接近が困難で、水利を確保できない場合が多い
(3)地形・気象などにより火勢が急変することから状況判断が難しく、隊員の活動危険が高い
林野火災の原因の多くは、たばこの投げ捨てやたき火の拡大により発生しています。以下のことに気をつけるようにしましょう!
(1)たき火など、火気の使用中はその場を離れない
(2)喫煙は指定された場所でのみ行い、吸殻は必ず消す
(3)下草刈りなど、山の手入れを充分に行う
(4)乾燥注意報、火災警報等が発令されているときや風が強い日のたき火はしない
(5)火遊びは絶対にしない
実際に岡山市で発生した事例を紹介します。平成23年4月東区瀬戸町において約17ヘクタールが燃える林野火災が発生しました。これは東京ドーム4個分に相当します。火を消し終わるまで約2日間を要しており、延べ消防車71台、532名もの人員が消火に携わっています。この火災は乾燥注意報が発令されている日に発生しています。空気が乾燥していると火がつきやすくなるだけでなく、燃え広がりやすくなります。11月頃から春先にかけても空気が乾燥する時季になりますので火の取扱いには十分気を付けましょう。
林野火災の出火原因はたばこやたき火などの人的要因によって発生するケースが圧倒的に多く、1度発生すると水利の不足や地理的な条件から焼損面積が広範囲に及ぶ危険性が高くなります。そのため、林野火災対策は防火の心掛けが最も重要であるといえます。一人ひとりが山や森の大切さを認識し、防火意識を高めていきましょう。
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