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鬼の力

[2021年2月27日]

ID:24219

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消し太の大冒険(鬼の国編)~鬼の国の鬼消防署~

第4話鬼の力(泡消火薬剤)

建物火災の写真

出典:消防庁ホームページ(http://www.fdma.go.jp/)

煙をまとい立ちのぼる炎は、周囲の空気をも高熱と化す。消防士は、熱によってジリジリとした皮膚感覚と鼻からの熱い空気の侵入を感じる。ポンプ車から送られる高圧の水をホースから放ち炎にかける。もう少し、もう少し近づきたい!

消し太が熱そう!と言っている画像

消し太「今回は、火事を消すプロ、消火の鬼について見ていくぜ!」

ホースを延ばしている消防隊の画像
ホースを延ばしている消防隊の画像2

消し太「おお、ひよっこどもが訓練してるぜ!指導する消火の鬼の説明を聞いてみよう!」

消火の鬼の画像

消火の鬼「火災はなぜ起きるのか。まずそこからだ。『カヲシリオノレヲシレバ、百戦アヤウカラズ』だ。」

消火の鬼「ものが燃えるには、⓵『可燃物(燃えるもの)』、⓶『酸素(空気に入ってる)』、⓷『熱(着火源)』が必要だ。下のコンロで考えてみよう。」

コンロでガスが可燃物、空気が酸素、点火スイッチが熱であるという説明をしている画像

 消火の鬼「ものは、なぜ燃えるのか、わかったかな!消火は燃えるのに必要な3つの要素を取りのぞくことで行われる。つまり、『可燃物(燃えるもの)』を取りのぞく、除去消火。『酸素(空気に入ってる)』を断つ窒息消火。『熱(着火源)』をうばう冷却消火だ。」

 消火の鬼「まず除去消火は、さっきのコンロで考えると、ガスの元栓を閉めてガス(可燃物)を止めることだ。」

梯子の上から放水している画像
梯子の上から放水している画像2
はしご車の写真

消火の鬼「次に、一番イメージしやすい、水をかける冷却消火だ!フッフッフ。消火の鬼たちは、水に何か薬剤を混ぜてかけているぞ。鬼の力を宿した水の秘密を教えてやろう。」

消火の鬼「ただの水と消火の鬼たちの薬剤を混ぜた水を比べてみるぞ!下の画像は、同じ量のただの水と薬剤を混ぜた水をダンボールにかけた様子だ。」

ただの水と薬剤を混ぜた水をダンボールにかけた様子の画像

消火の鬼「ただの水はダンボールの表面張力にはじかれているが、薬剤と混ぜた水はダンボールに素早く浸透しているのがわかるだろう!」 

消火の鬼「消火の鬼は、ただの水と薬剤を混ぜた水を使い分けることによって、浸透力をアップさせて消火能力を高めたり、余分に流れ落ちる水による損害を少なくしているんだ!」

消火の鬼「さらに!今度は薬剤を混ぜた水を泡にするぞ!」

泡の写真
泡の写真2

消火の鬼「泡でおおうことで、『酸素(空気に入ってる)』を断つ。これが窒息消火だ!また、泡になることで、表面積が大きくなって冷却効果はより高まるのだ。」

消火の鬼「さらに!大口径の放水口からの大量泡放水も可能だぞ!」

タンク車の大砲の写真

消火の鬼「飛行場との合同訓練の画像だな!航空機火災やコンビナート火災といった大規模火災に対応するためには、施設の自衛消防隊との連携や消火設備を効果的に使用する必要がある。事前の訓練は、戦術のすり合わせのため重要だ。」

飛行場での訓練画像
泡放射訓練の画像

消火の鬼「今回は、消火薬剤と泡消火を中心に訓練した!多種多様な火災に対応するために学ぶべきことは多い!これからも幅広い知識の習得と先端技術の導入を更に続けて、訓練、訓練、訓練だ!」

消火の鬼がガーハッハッと言っている画像

消し太「消火の鬼は、化学や機械、そして訓練で高めた組織力も使うんだね。重要なのは、知識と冷静な判断力だ。」

消し太の画像

おしまい。

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