犬島の海浜植物
ハマダイコン(あぶらな科)

 海岸の砂地に生える2年草。ダイコンが野生化したものといわれる。幼い個体はダイコンとよく似ていて、その区別は難しい。秋の始めに芽生え成長しながら冬を越し、翌年の春にうす赤紫色の花を咲かせる。花後の種子を入れたさやは熟しても開いて破れることがない、さやは軽くて丈夫で水によく浮く。種子は、さやに保護されて海上を漂流して遠くまで運ばれ、漂着した海岸の砂地で芽生えて育つのであろう。
 名前は浜に生える大根の意。
 ハマダイコンの根は細く固くて食用にならないが、若い茎葉は食べるとダイコンに似て柔らかくておいしい。
 
ハマダイコン(あぶらな科)

 ホーム  前へ   次へ