犬島の海浜植物
オカヒジキ(ミルナ)(あかざ科)

 海岸の砂地に生える1年草。満潮時には海水に浸ってしまい他の草の生えない砂地にも生える。茎は30センチメートルぐらい。葉は円柱状の多肉質。同科の他の植物と同じように花には花弁がなく小さくて目立たない。
 名前は成熟した葉の形が海藻のヒジキによく似ていて陸に生えることからオカヒジキと云うのだろう。牧野新日本植物図鑑には[日本名]若葉をゆでて食べるので、陸(おか)ヒジキの名がついた。ミルナ(水松菜)も緑色の葉がミル(緑色の海藻)に似ていることに由来した名であるとある。
 若い茎葉をゆでて、削り節としょう油をかけて食べると、しゃきしゃきとした歯ごたえでおいしい。
 山形県の海岸地方で砂地に栽培して食用にすると聞いた。
 
オカヒジキ(あかざ科)

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