こんにちは、岡山市長の大森です。
先日、岡山市の公共交通の利便性向上について話し合う「第7回公共交通網形成協議会」を開催し、市内路線バスの維持・拡充に向けた具体的な改革案を提示し、バス事業者や利用者等と協議しました。
これから人口減少が急激に進む社会を迎える中で、岡山市が将来にわたり持続的に発展し、子どもから高齢者まで誰もが安心・快適に暮らしていけるようにするためには、
という都市づくりを中長期的な視点を持ちながら進めていくことが重要であると考えています。
そのために必要なことは、
という3つであると考えています。
中心部に目を向けてみると、市街地再開発などの民間の動きが活発となっています。岡山市としても賑わい創出に向けて、県庁通りの一車線化や、岡山芸術創造劇場の整備、路面電車の岡山駅前乗り入れなどの取組を進めており、これまで種を蒔いてきたものが目に見える形になってきているものと考えています。
一方で、公共交通を取り巻く状況は厳しさを増しています。この25年間で路線バスの運行区間の総延長は約26%も減少し、直近の2年間でも国道180号の路線が休止となり都心と周辺部を結ぶ10以上の主要路線で減便となっています。
さらに、新型コロナウイルス感染症の影響で利用者の減少に拍車がかかっており、市民の大切な移動手段である公共交通を守っていくことが喫緊の課題となっています。スピード感をもって、公共交通の維持・拡充を実現していかなければならないと考えています。
そのため、今回の協議会では、
という3つの柱について具体案をお示ししました。
これに対し、参加者からは様々な意見が出されところであり、現時点では、バス事業者間の考えが必ずしも一致しているわけではありません。
私は、路線バスの維持については、「待ったなし」の状況にあり、このままでは、市民の大切な移動手段を守ることができない、何とかしなければという強い思いで取り組んでいます。
各バス事業者とは、これまで3年近く議論を続け、何度も折衝を重ねてきましたので、各事業者も岡山市の意図は十分に分かっていただけているものと思っています。
今回の協議会での意見を踏まえ、引き続き調整に努め、次回の協議会では、全ての事業者の合意を目指していきたいと考えています。
そして、生活交通の充実についても一層の議論を深め、令和3年度から、これらの公共交通の対策を実行に移していきたいと考えています。
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