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岡山市長メールマガジン「桃太郎のまち岡山の挑戦」(130)10月16日号

[2021年3月3日]

ID:25879

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市民の生活を支える公共交通の維持・拡充

こんにちは、岡山市長の大森です。

先日、岡山市の公共交通の利便性向上について話し合う「第7回公共交通網形成協議会」を開催し、市内路線バスの維持・拡充に向けた具体的な改革案を提示し、バス事業者や利用者等と協議しました。

これから人口減少が急激に進む社会を迎える中で、岡山市が将来にわたり持続的に発展し、子どもから高齢者まで誰もが安心・快適に暮らしていけるようにするためには、

  • 中心部では、まち全体の経済・交流活動を牽引するため、高度な都市的サービス機能を集積する
  • 各地域の拠点では、医療・福祉・商業等の身近な生活サービス機能を充実する
  • そして、中心部、地域の拠点、地域の日常生活圏内の各エリアを利便性の高い公共交通等で結ぶ

という都市づくりを中長期的な視点を持ちながら進めていくことが重要であると考えています。

そのために必要なことは、

  1. 中心部を快適で魅力と賑わい溢れるものに変え、地域の拠点の機能を高めて活性化し、日常の暮らしの充実を図っていくこと
  2. 中心部、地域の拠点の賑わいを周辺部にお住いの方々にも享受してもらえるように、公共交通を安定的に提供していくこと
  3. 周辺部での日常の暮らしを支える生活交通を確保すること

という3つであると考えています。

中心部に目を向けてみると、市街地再開発などの民間の動きが活発となっています。岡山市としても賑わい創出に向けて、県庁通りの一車線化や、岡山芸術創造劇場の整備、路面電車の岡山駅前乗り入れなどの取組を進めており、これまで種を蒔いてきたものが目に見える形になってきているものと考えています。

一方で、公共交通を取り巻く状況は厳しさを増しています。この25年間で路線バスの運行区間の総延長は約26%も減少し、直近の2年間でも国道180号の路線が休止となり都心と周辺部を結ぶ10以上の主要路線で減便となっています。

さらに、新型コロナウイルス感染症の影響で利用者の減少に拍車がかかっており、市民の大切な移動手段である公共交通を守っていくことが喫緊の課題となっています。スピード感をもって、公共交通の維持・拡充を実現していかなければならないと考えています。

そのため、今回の協議会では、

  1.  重複路線の集約等により、運行を効率化する「路線の再編」
  2. 過度な価格競争により、事業者の収益構造を悪化させている「中心部の運賃の見直し」
  3. 市の負担による高齢者・障害者の「運賃割引(半額割引)」

という3つの柱について具体案をお示ししました。

これに対し、参加者からは様々な意見が出されところであり、現時点では、バス事業者間の考えが必ずしも一致しているわけではありません。

私は、路線バスの維持については、「待ったなし」の状況にあり、このままでは、市民の大切な移動手段を守ることができない、何とかしなければという強い思いで取り組んでいます。

各バス事業者とは、これまで3年近く議論を続け、何度も折衝を重ねてきましたので、各事業者も岡山市の意図は十分に分かっていただけているものと思っています。

今回の協議会での意見を踏まえ、引き続き調整に努め、次回の協議会では、全ての事業者の合意を目指していきたいと考えています。
そして、生活交通の充実についても一層の議論を深め、令和3年度から、これらの公共交通の対策を実行に移していきたいと考えています。

お問い合わせ

市長公室 秘書課

所在地: 〒700-8544 岡山市北区大供一丁目1番1号 [所在地の地図]

電話: 086-803-1023 ファクス: 086-234-7065

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