めざす都市像を実現するために、7つの柱からなる都市づくりの方向を明らかにします。そして、その柱のもとに政策(プロジェクト)を体系化するとともに様々な施策の中から優先的に取り組むべきものを選択し、それを重点的に実施していきます。
都市ビジョンは、めざす都市像を実現するための方向性(7つの柱)と、実施する施策や事務事業の基本となる政策(24のプロジェクト)を体系化したものです。
各事業セクションにおいて実施する施策や事務事業は、今後は都市ビジョンの政策に基づいて体系化し、「選択と集中」によりメリハリをつけて実施します。
都市ビジョン策定にあたっては、市民と民間事業者と行政が中長期にわたり目指す都市像を共有するため、「岡山みらい会議」の提言の段階から市民の参加をいただきながら進めてきました。
この都市像の実現に向けては、それぞれの活動の総合化となる成果(アウトカム)指標を基本にすることにより、それぞれが目標を共有し、協働で事業を推進します。
都市ビジョンは、計画(PLAN)に基づいた実行(DO)、評価(CHECK)、改善(ACT)のプロセスを実施するPDCAサイクル構築を前提とした計画であり、新たな都市マネジメントの試みです。各事業セクションにおいてもPDCAサイクル構築を行いますが、そのためのガイドラインともなります。
多様で豊かな環境は岡山市の誇りとすべき貴重な財産であり、自然との共生は都市づくりの基本です。「庭園都市」を実現するためには、自然を保全、再生するとともに、水と緑の都市回廊を形成し、美しく風格ある都市を構築していくことが重要です。そして、市民生活や都市活動のスタイルを積極的に変革し、環境先進都市を創り上げていくことが大切です。
都市的な利便性と自然の豊かさのどちらも楽しめる都市、それが岡山市のめざす庭園都市の姿です。
そのために、高次に集積する都市機能と文化性、居住性を備えた都心を創生するとともに、人と環境にやさしい交通ネットワークで都心と周辺の地域拠点を結び、バランスのとれたまちづくりを進めることが大切です。さらに、市民の生活を守るため、災害に強い安全な都市づくりを基本におくことが必要です。
少子高齢化が進む中、すべての人が安心していきいきと暮らせることは、都市の持つべき大切な条件です。そのために、多様な人々が互いを尊重し、社会参加できる仕組みをつくるとともに、健康と長寿を楽しみ、人間らしい生活を実現するための健康と福祉の支援体制整備が必要です。
そして、ゆとりを持って子どもを産み育てることができるよう、子育て、子育ちを社会全体で支えるまちをつくることが重要です。
子どもたちが自立し、社会の中で自己実現できるためには、自ら学び考える力と他者と共感する心など美しい心を育てることが大切です。このために、家庭、学校、地域などが連携、協働し、子どもたちを育てていく仕組みをつくることが必要です。さらに、生涯にわたって心豊かな生活を送れるよう、多様な学習機会の提供やスポーツ活動を推進し、市民の自己実現を支援する環境をつくることが重要です。
市民の力で新しい岡山をつくるために、地域団体、NPO、事業者など、様々な組織が協働、連携し、主体的に地域づくりを進めることが大切です。また、行政は、情報公開と市民参加による市民協働の市政を進め、効果的・効率的な都市経営を進めることが重要です。さらに、国内外の都市との連携・交流の強化により、広域的、グローバルな視点で都市づくりを進めることも必要です。
地域経済の活性化のためには、都市の持つ強みをいかした産業政策が必要です。このために、本市の特徴である健康・医療・福祉・環境・教育の都市機能集積と広域交通の拠点性をいかすとともに、戦略的なコンベンション機能の強化が欠かせません。さらに、本市の恵まれた資源である多彩な農産物と瀬戸内の海の幸をいかし、安全な食産業を育てていくことも重要です。
都市の文化は市民の誇りです。そして、文化は市民の心を豊かにし、都市の品格を高めます。文化を高めるために、市内に数多くある文化資源をいかし魅力的な文化空間をつくるとともに、市民が身近な場所で豊かな文化を実感できる環境をつくることが大切です。さらに、本市の光り輝く資源に磨きをかけ、外に向かって発信することも重要です。
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