[2019年2月20日]
ID:12935
こんにちは。岡山市長の大森です。
去る1月24日から31日にかけて、私を含む岡山市民友好親善訪問団総勢39名が、姉妹都市締結50周年を記念して、コスタリカの首都・サンホセ市を訪問しました。
まず皆さんは、なぜ岡山市とサンホセ市が姉妹都市縁組を結んでいるのか、不思議に思われることでしょう。
その経緯を紐解くと、昭和32年、岡山市とアメリカカリフォルニア州・サンノゼ市が姉妹都市となった4年後、同じ名前(San Jose)同士のサンノゼ市とサンホセ市が姉妹都市となった際に、サンノゼ市長から「3都市を結ぶ姉妹都市縁組が実現したら、世界的にもユニークな縁組になるのでは」との提案があり、昭和44年に実現したものなのです。
地理的に非常に遠く、経済的な交流もない市同士の交流が、半世紀もの長きにわたり続いてきたことに驚くとともに、両市の先人の方々による絶え間ないご努力があってこそのものと、改めて感じた次第です。
サンホセ市を訪問してまず驚いたのは、サンホセ市長、市議会議長ほか、多くの方々から大変手厚いおもてなしを受けたことです。
訪問団からも、岡山市出身の情景描写ピアニスト・山地真美さんと岡山城東高校合唱部の生徒たち、現地のオーケストラなどがコラボレーションしたジョイントコンサートや、備前焼作家・森大雅さんによる講演や作品展示など、音楽や造形を通じたユニークなパフォーマンスが披露され、現地の方々と充実した交流を行うことができました。
その様子は、言葉にするとなかなか伝わりにくいのですが、例えば、生徒たちが日本の「ふるさと」や「となりのトトロ」などを歌った際には、その美しい歌声に心打たれて拍手喝采が鳴り止まず、終了を告げた途端に一斉にブーイングが起こったり、山地さんが岡山の風景からインスピレーションを受けて作曲した「鶴は舞う」を映像と共に披露した際には、在コスタリカ日本大使夫人をはじめ、日系企業の方々が涙する場面があるなど、非常に感動的なものでした。
コスタリカは中南米の分岐点に位置し、ラテンのノリの良さを感じるものの、落ち着いたものも好む国民性があり、そうしたところが日本人と心が通い合う大きな要素なのかもしれません。
今回、このように有意義な訪問が実現しましたのも、訪問団の皆さんはもちろんのこと、ホスピタリティあふれる伊藤大使をはじめ、多くの関係者の皆様のご協力の賜物であり、改めて厚くお礼申し上げますとともに、これからの新たな50年に向けて、この友情を市民の皆様と一緒に育んでいきたいと感じた次第です。
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