天守閣二階
 東西13間・南北8間。身舎の周囲に入側(武者走り)がある、1階とほぼ同じ間取りである。ただ、北面の五角形頂点部分が削り取られ、その外見上の不恰好さを隠すため、唐破風が取り付けられた小さな間が設けられている。
 身舎の中央の間は、東壁に床の間・違棚・帳台構が並んだ書院造りの室内となっており、「城主の間」と呼ばれる。天守閣は基本的に城主が普段住むための建物ではないため、このような趣向を凝らした部屋が設けられることはあまりなく、他の天守閣には見られない非常に珍しい造りである。広さ72畳。
■天守閣二階 二階の西側の入側。手前に1階へ通じる階段が見える。 ■城主の間 左から床の間・違い棚・帳台構が並ぶ。再建天守にも再現されている。。
写真 天守閣二階 写真 城主の間

平面図 天守閣二階

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