天守閣一階・塩蔵
 東西13間・南北8間。天守台石垣と同じく不等辺五角形のいびつな平面をしている。外からの直接の入口はなく、隣接する塩蔵1階南面の入口から階段を上り、塩蔵2階から天守へ通じる入口を通らないと天守には入れなかった。内部は中央に長方形の身舎(もや)があり、その周囲を入側(武者走り)がとりまき、五角形のいびつな平面を調整している。身舎は24畳の3室からなり、広さ72畳。
 天守閣の付櫓・塩蔵は2層の櫓で他の多くの複合式天守と同様、天守閣の入口も兼ねている。ただし、塩蔵1階南面の入口は、入ってすぐに2階への階段がある天守への専用入口で、塩蔵1階そのものへは西面の入口からでないと入れず、また1階と2階をつなぐ階段もなかった。
■天守閣一階 中央の柱に囲まれた身舎は、畳ははずされ、板の間になっている。 ■塩蔵二階 右端に一階への階段、左の壁面に天守への入口が見える。
写真 天守閣一階 写真 塩蔵二階
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平面図 天守閣一階・塩蔵二階

平面図 塩蔵一階