岡山城郭案内 | ![]() |
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岡山藩の城府である岡山城郭は、戦国大名の宇喜多秀家が1590年代に築城し、以後の城主の小早川秀秋や池田家に城普請が引き継がれ、4代目城主の池田忠雄の時(1620年代)に完成をみました。 城郭の構成は、本丸を中心にして一方に郭の広がる梯郭式の縄張りになり、本丸・二の丸内屋敷と二の丸・二郭からなる三の曲輪と三の外曲輪の、3段構えの6区画から成り立っています。本丸には、天守閣を始めとして櫓18棟・多聞櫓6棟・城門13棟、さらに御殿・表書院・鉄砲蔵・金蔵・長屋などの建物が立ち並んでいました。二の丸には、櫓16棟・南側の大手門を含めた城門10棟を始め、殿舎・長屋・土蔵・評定所や勘定所などの役所、さらには重臣クラスの邸宅や武家屋敷が配置されていました。三の曲輪と三の外曲輪は、城下町にあててあり、内側には町人町を設け、外側に侍屋敷を配して城郭周辺部の固めをなしていました。 城郭は、東西約1km・南北約1.8kmの規模になり、背後を旭川の天然の要害で固め、縄張りの各区画が堀で区切られ、二十日掘と呼ばれる幅約30mの外堀が城府を画していました。 昭和60年2月 |