すべては要救助者のために
夏季の平均気温は年々上昇傾向にあり、消防士でも熱中症となり、現場活動が行えなくなる事が考えられます。
岡山市消防局においては、令和元年度から取り組んでいる「暑熱順化トレーニング」を今年も始めました。
この「暑熱順化トレーニング」の目的は、夏季を迎える前に、訓練により消防職員全体の暑熱耐性を上げ、体調不良による市民サービスの低下を招かないことを目的としています。そうなんです・・・消防職員は鉄人ではなく、日々の過酷なトレーニングにより、強靭な精神力・体力を身につけているのです。
訓練の内容としては、防火衣、サウナスーツ、レインコート等を着装し、より暑い状況でランニングなどを実施しています。中には、消防用ホースを担いで走る、ダミーの要救助者を身体に縛着し走るなど、各個人で創意工夫を凝らし暑熱順化トレーニングを実施している職員もいます。
「すべては要救助者のために」をモットーに、暑熱順化トレーニングを実施して参ります。
市民の皆さんも夏を迎える前に、少しずつ暑さに慣れていくことをお勧めいたします。
暑熱順化トレーニング前に脈拍の測定を実施し記録。心拍数を最大心拍数の7~8割まで持っていく前準備中!
防火衣を着装し、階段をランニング
ダミーの要救助者をロープで身体縛着し、階段ランニング
夏の暑さに負けない精神力・体力をつける。すべては要救助者のために