桃太郎伝説と犬島(犬島)
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写真 犬島の犬石様
犬島は、岡山市宝伝の沖約3キロメートルの周囲約4キロメートル、面積約0.85平方キロメートルで、瀬戸内海に浮かぶ岡山市で唯一の人の住む島です。
「犬島」の名の由来となっている「犬石様」は、犬ノ島の小山の上にある、高さ3.6メートル、周囲15メートル余りの巨石で、その姿がうずくまった犬そっくりの形をしてるといわれ、いつの頃から信仰されるようになったか定かではありませんが、諸説言い伝えが残されています。
犬島にも海賊が住んでいた洞穴があったりしますが、ここに桃太郎伝説が伝わっています。
当時鬼たちは鬼ケ島から讃岐(現香川県)の鬼無(きなし)付近へ出没して人々を苦しめていました。
桃太郎はきび団子を分け与えて「犬」たちと主従の約束をしました。
犬は我が島の住人で船乗りだったのでしょうか。航海術が上手で鬼ケ島の動静監視を行い、「猿」は讃岐国陶村(すえむら)の住人、「雉」は鬼無町雉が谷の住人だといわれています。
桃太郎と家来の犬たちと一緒に備讃瀬戸の鬼ケ島へと攻め上がり、見事に鬼退治を遂げるのです。
鬼を退治していなくなったので、鬼無、鬼を待ち伏せしていたので鬼待など、桃太郎伝説を裏付ける地名が残されています。
犬はほうびに島をもらいそれから犬島と呼ぶようになった、とも伝えられています。

「犬石様」は、岡山化学工業株式会社の敷地内にあるため、ふだんは訪れることができません。
毎年5月3日に、犬石様のお祭りが行われ、この日に限り訪れることができます。
犬島の石 嫁ぎ先発見の旅 犬島ものがたり(犬島再発見の会代表在本桂子)より

 犬島の石嫁ぎ先発見の旅 犬島ものがたりへ

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