操山の野鳥たち
ジョウビタキ(ヒタキ科)

No.7 ジョウビタキ(ヒタキ科)
(画像をクリックすると拡大表示されます。)

 秋の深まりを感じる10月下旬から11月上旬、ジョウビタキが毎年岡山平野に飛来します。
 「ヒッ、ヒッ、ヒッ・・・・・」という甲高い声がして見上げた電線、澄み渡った青空をバックにオレンジ色の胸をしたこの鳥が見つかります。
 ジョウビタキは、夏の間は中国東北部や朝鮮半島などで子育てを行い、秋になると冬を越しに日本にやってくる冬鳥で,翌春の3月頃まで姿を見かけます。
 大きさはスズメくらいですが、こんな小さな体でよく日本海を渡ってきたものだと感心させられます。これらの小鳥は天敵を避けて夜中、月や星の光などを頼りに、一晩のうちに海を越えるものが多いようです。しかし、中には天候不順や体力不足などで、途中であえなく命を落とす個体も少なくありません。
ジョウビタキ(ヒタキ科) さて、このジョウビタキ、山林や畑、公園などで見られ、庭先などにもやってくることがあります。群れにならず一羽ずつで生活し、木の実や地面の近くで小さな虫などを捕らえて食べます。
 お辞儀をするように頭を下げ、尾を細かくふるわす動作がとてもかわいい感じがします。そーっと眺めていると、あまり人を恐れずにすぐ近くまでやってくるかもしれません。

日本野鳥の会岡山県支部

HOME