岡山の草花歳時記
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ポットマム(キク科) 和名:洋菊(ヨウギク)、家菊(イエギク)
 耐寒性多年草(東・中央アジア原産欧米改良園芸種)
写真 ポットマム(ピンク) 写真 ポットマム(白)
写真 ポットマム(黄色)

 花苗購入時のチェックポイント
1. 株張りが良く株姿のバランスが良いもの。
2. 花蕾のそろいが良く葉数の多いもの。
3. 茎が太く節が張り、節間が詰まってボリューム感のあるもの。
4. 葉色が鮮やかで濃く下葉の黄変がないもの。
5. 葉に変形や変色、縮みや痛みがないもの。
6. 株丈が鉢高の1.5〜2倍程度あるもの。
7. 花蕾が同じような高さについているもの。

 特性
1. 日照の良い場所を好む。
2. 多肥を好む。
3. 晩秋まで花が楽しめる。
4. 耐寒性がある。
5. 病虫害が発生しやすい。
6. 短日性を持つ。

 株の管理
1. 購入時から花が終わるまでの鑑賞期は、日照の良い室内の明るい場所に置く。
2. 花後は株を3〜5センチの高さに刈り込み、鉢のまま屋外の軒下で越冬させるが水切れに注意する。
3. 花壇などに地植えの場合は株を腐葉土などで保護してやる。

 管理上の注意
1. 日照不足や乾燥、過湿に弱い。
2. 肥料切れを起こさせない。
3. 水切れに注意する。
4. アブラムシやハダニの虫害がある。
5. 鑑賞期が終われば屋外に出す。
6. 株の更新をする。

 栽培のポイント
1. 日あたりの良い場所を選ぶ。
2. 成長期や真夏には十分灌水をする。
3. 多肥を好むので追肥を施す。
4. 土質は選ばないが、肥沃で排水の良い土に植える。
5. 灌水時に葉や花に水をかけない。
6. 咲き終わった花をこまめに摘み取る。
7. アブラムシが寄生したらオルトラン粒剤などの害虫駆除剤を散布する。
8. 高温乾燥期に発生するハダニにはアカールなどの殺ダニ剤を散布する。

 ポットマムの独り言
 和名は洋菊(ヨウギク)、家菊(イエギク)。
 キク科の花は1300属2万1000種あり多種多様で、欧米を中心に多くの園芸品種が作出されています。
 ポットマム(Potmum)の語源は、名前のとおり鉢植えのキク(Pot Chrysanthemum)の造語で、旧属名のクリサンセマムはギリシャ語のchrysos(黄金色)+anthemon(花)に由来します。
 花言葉・・・ 「高潔」 10月16日の誕生花
≪ちょっと脱線≫
 短日花植物の代名詞のような花で通常は秋菊ですが、電照栽培などの日長処理により、周年出荷されています。
 丈夫そうですが意外にデリケートで、病気、害虫、乾燥、過湿、肥料不足などによりダメージを受けやすいです。
 1950年代にアメリカで鉢植えに向く品種が育成され、1960年に日本に導入されました。
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