岡山の草花歳時記
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コスモス(キク科) 和名:秋桜(アキザクラ)
 非耐寒性一年草(メキシコ地方原産)
 写真 コスモス

 花苗購入時のチェックポイント
1. 葉に変形や変色、縮みや痛みがないもの。
2. 葉数が多く葉色の濃いもの。
3. 草丈が低く、茎が太くて節間が詰まっているもの。
4. 株張りがよく株元がぐらつかないもの。

 特性
1. 日照が良く温暖な気候を好み高温多湿を嫌う。
2. 成長が早く高性になる。
3. 在来種は短日花で、改良種は播種後2か月で開花する。
4. 風通しの悪い密植を嫌うが強風に弱い。
5. 耐寒性が無い。

 用途

1. 広めの花壇。
2. アプローチ沿い。
3. 大きめのプランター。

 管理上の注意
1. 日照不足や過湿に弱い。
2. 成長が早く徒長し易い。
3. アブラムシ、ハダニの虫害が多い。
4. 梅雨期にうどんこ病が発生し易い。

 栽培のポイント
1. 土質は選ばないが排水の良い土に植える。
2. 高温多湿を避け、日あたりの良い場所を選ぶ。
3. 痩せ地で良く生育するので多肥栽培は厳禁だが、少量の元肥を施しておくとよい。
4. 植え付け時から2週間は灌水するが過湿には注意し、やや乾き気味に育てる。
5. 乾燥に強いので路地植えの場合、灌水は不要だが乾燥がひどいときは与え病気の発生を予防する。
6. 切り戻しをして株姿を整える。
7. アブラムシが寄生したらオルトラン粒剤などの害虫駆除剤を散布する。
8. 夏に多く発生するハダニにはアカールなどの殺ダニ剤を散布する。
9. うどんこ病などの細菌性の病気には、ベンレートなどの殺菌剤を散布する。

 コスモスの独り言
 和名は秋桜(アキザクラ)。
 メキシコ原産ですが、日本の風土に良く馴染んだ花でこぼれダネでも良く咲き、日本の秋を代表する花の一つです。
 普通種は高性の短日花で秋に咲きますが、近年では園芸品種でセンセーションなどの矮性早咲き種が栽培され、5月中旬には咲き始めます。
 属名であるコスモスの語源は、ギリシャ語の(Kosmos)美しい、調和、装飾という意味の言葉に由来しています。
 和名の秋桜の語源は、在来種の開花期が秋であり咲いた花の形がサクラによく似ているところから来ています。
花言葉…「心のやすらぎ」「乙女の真心」「清純」「調和」
9月15日の誕生花
《ちょっと脱線》
 キバナコスモスは4月〜9月上旬頃まで播け、2か月で開花します。チョコレートコスモスは耐寒性(摂氏マイナス10度)のある多年草で、7月〜11月に開花します。厳密にいうと、両種とも普通種のコスモスとは別種になります。
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