20.花葉の池に立つ大立石花崗岩
(高さ7.5m、周囲23m)

江戸前期・犬島石と思われる。木型通りに92個程に分割して、ここに運んで設置している。大立岩は主に水平にスライスしているがそれには訳がある。もし仮に垂直にスライスしたら水や埃が入り易く、そうなれば浸透水が入りやすく、凍結と膨張、さらに根を張る草木もやがては岩をも砕くことになる。それでも放置すれば三百年の星霜の中でどうしても草木の生育は完璧には避けられず、写真に見るような木が成長をしている。これを放置することは、当初設置した時点で可能な限りのメンテナンスフリーを考えたと思われるだけに、割目に木が植るなどこの石に関しては後楽園の自然の変化とは相容れないものと思われる。