金蔵山古墳(かなぐらやまこふん)
  岡山市平山にある前方後円墳で、戦国時代末期の「高松城の戦い」で有名な太閤岩から北西にのびた尾根上に位置する。県指定史跡である。墳長150 m、後円部径88m、同高さ12m、前方部長70mで、二段築成である。埴輪や葺石は明瞭でないが、須恵器が採集されている。ただし、この須恵器が本墳に伴うかどうかについては明確でない。墳丘の形態は、造出しがない点をのぞくと、造山古墳とよく似ている。後円部の背後には、かつては小形の古墳が6基あり、埴輪円筒棺なども発掘されている。
  本墳は、北にある小盛山古墳の次代の首長墓である可能性が高く、おそらく造山古墳の前代の首長墓に相当するものと思われる。

 

位置

 

見学 JR吉備線高松駅下車、最上稲荷大鳥居の北側

参考文献 西川宏「佐古田堂山古墳」『岡山県史』考古資料 1986年

 

遠景(北から)

 

墳丘(参考文献より引用)

 

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