湊茶臼山古墳(みなとちゃうすやまこふん)
 岡山市湊にある前方後円墳で、墳長約125 m、後円部径約60m、後円部高約10m、前方部長約65mである。全長が100 mを越える大形古墳であるが、全体として低平な感じをうける。しかし後円部と前方部端部はかなり高くなっている。葺石があり、円筒埴輪や家形埴輪が採集されている。この古墳が築かれた頃、南側にひろがる水田地帯は全て海であった。海上交通路を意識して立地しているものと考えられる。
 湊茶臼山古墳から東へ1qの地点には、網浜茶臼山古墳(墳長約92m)や操山109 号墳(墳長約76m)が、墓地に埋もれるようにある。いずれからも最も古い埴輪である都月型埴輪が採集されており、湊茶臼山古墳の先代、あるいは先々代の首長墓と考えられる。

 

位置

 

見学 両備バス「操南団地」下車、操南団地のうち最も高い所が古墳

参考文献 近藤義郎「湊茶臼山古墳」『岡山県史』考古資科 1986年

 

遠景(南から)

 

墳丘(参考文献より引用)

 

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