秋の鳥 サシバハヤブサ
写真提供:日本野鳥の会岡山県支部 (画像をクリックすると拡大表示されます。)
「サシバ」
 秋9月下旬から10月中旬にかけて鷹の渡りが見られるのですが、その小さなルートが対岸の宝伝、久々井の山々の山頂から金甲山へ掛けてあります。そのルートをたまに外れる個体があり、犬島上空にやって来ます。犬島上空で上昇気流を捕まえて円を描きながら上昇し四国へ渡るのかと見ていると、迷うことなく金甲山の方向へ姿を消しました。通常は、数羽で渡りをして行くのですが、雲一つ無い青空に1羽のサシバを見送るのは、寂しいものでした。後はルートを誤ることなく南へ渡ってくれよ。と思わずにはいられませんでした。

「ハヤブサ」ヒヨドリ
 秋から冬にかけて犬島では最もよく見かけます。この時期ハヤブサの餌となる小鳥が多くなるからと思われます。その代表がヒヨドリです。秋に大群でヒヨドリたちは北から南に渡りをします。久々井の岬から犬島へ海を渡るのも彼らにとっては大変なことの様です。「ピーヨ、ピーヨ」と鳴き交わしながら海上を途中まで来たのにまた岬まで引返し、再度挑戦をしている群れをこの時期よく見かけます。犬島から四国豊島まで渡るのは、さらに大変です。犬島の中を行き来し、そのタイミングを見定めているのですが、久々井からは次の群れがやって来てさらに大きな群れとなり意を決して渡ります。その群れに対してどこからともなくハヤブサが現れヒヨドリの群れに襲い掛かります。パニック状態になったヒヨドリは海面すれすれに降りて難を逃れようと飛び去ります。ヒヨドリ以外に犬島上空にてハトを捕えたハヤブサを見かけたこともあります。
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