画像 系図翻刻
17 中野家系図を活字におこしたもの(1)
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宇喜多家家老時代の花房正成に仕え、代々花房家の家臣となった中野家の系図で、家臣となった中野家初代の先々代から花房家3代目幸昌に仕えた4代目まで、各世代ごとに一族を網羅的に記載してある。江戸幕府の「寛政重修諸家譜」の編纂に準じて、花房家が家臣に家系譜を書き上げさせたものと判断される。
中野家の祖は備前国御野郡において武田姓を称した地侍。宇喜多秀家の代に武田姓で家臣となり文禄の役(第一次朝鮮出兵)で討死しており、分家筋が花房家家臣となって中野姓を名乗るようになった。
この系図は花房家の直接的な史料とは言えないが、近世初頭の岡山における地侍や郷士の動静を系脈や姻戚関係の記載に読みとることができ、在地的な史料性があると判断される。

花房家歴史資料