このページのトップ



現在位置 :  トップページ > 観光・文化・イベント >  図書館 >  中央図書館 >  (1~2月)「明治のハイカラ広告 ~岡山の商店引札~」



ここから本文です。

(1~2月)「明治のハイカラ広告 ~岡山の商店引札~」

期 間 平成27年1月6日(火曜)~2月8日(日曜) 
     毎週月曜日は休館(ただし1月12日(成人の日)は開館)
場 所 岡山市立中央図書館2階展示コーナー (入場無料)

開催趣旨
 岡山市立中央図書館が収集してきた商業広告から、明治時代の引札(ひきふだ。商店や開店や売出しの際に配った広告)20点あまりを厳選し、明治33年の岡山の市街地図や、商業便覧「山陽吉備の魁」の原本(明治16年刊行)とともに展示しています。
 恵比寿・大黒、富士、松、日の出、鶴亀等のめでたい題材が散りばめられた、色彩豊かで機智と情感にあふれる引札を鑑賞しながら、近代岡山の商業と広告の歩みを感じ取ってください。

引札の魅力

 「引札」とは、商店が開店や売出しを宣伝するために配ったふだのことをいいます。この言葉は江戸時代の後半に入る18世紀中頃から認められますが、地域によっては「ちらし」と呼ばれることもありました。
 このときから商店の宣伝広告が盛んになった背景には、全国の城下町など主要都市において、武士などの特定の上層階級を相手にするだけでなく、一般庶民を対象にする商業が次第に活発になってきたことがあげられます。
 銅版や多色刷りの石版、木版にもとづく色鮮やかな引札は、続く明治時代にも盛んに作られ、得意先や大切な取引先、関係先などに配られました。引札は、個々の商品の販売のためよりも、商店そのもののイメージを好印象で迎えてもらう目的で作られましたので、デザインや主題の扱いには工夫がこらされ、美しい絵柄をともない、当時の高い印刷技術によって制作された、芸術的な鑑賞にも堪えられる充実したものが多く作られています。

明治時代の岡山の引札

 明治時代の岡山の引札には、当時の岡山のまちの経済と商業の様子が生き生きと映し出されています。
 引札を配った商店(卸売、仲買、小売)が取り扱っていた商品には、美作地方から川を下ってもたらされた木材や薪炭や、筑豊地方からの石炭、海外から輸入が始まった砂糖や石油、明治時代の岡山では活発だった醤油や清酒の醸造にかかわるもの、筆・墨・紙などの文房具や、鬢付け油、燐寸(マッチ)、菜種油、染め手拭い、履物、染糸、米穀、茶葉など、暮らしに欠かせない必需品や、江戸時代からの伝統的な用具・用品、新しく輸入が始まった製品、そして人々の憧れのまとだったハイカラで珍しい舶来雑貨など、多種多様なものがあります。
 岡山市立中央図書館には96点の商業広告コレクションがあり、その中の87点が明治時代の引札ですが、そのほとんどは岡山市内の商店が配ったものです。
 このたびはその中から22点を選び、展示公開しています。

引札「砂糖卸売所 岡山市大雲寺町 小野定吉」の画像
引札「砂糖卸売所 岡山市大雲寺町 小野定吉」

引札の主題と制作者

 引札の題材には、恵比寿・大黒、鶴亀、日の出、松、富士などのめでたい主題や、船舶に荷物を積み込んでいるところ、筆・墨・紙などの商品を機智あふれるしかたでデザインしたものや、軍艦や征露など、その時代に話題にのぼっていたことがら、伝統的な美人や凛々しい姿の武将など、変化に富んでいます。
 中には引札が双六になっているものや、新旧の暦に仕立てたものがあり、人々の気持ちを誘い、関心をもってもらえるように、さまざまな工夫がこらされています。
 こうした、描かれている主題の特徴からみて、展示されているものも含めて当館が所蔵する引札には、正月の初売りの際に配られたものがほとんどであったと推定されます。
 引札には銅版によるものもありますが、当館が所蔵する岡山の引札には、大阪の工房で多色摺り石版により絵柄を印刷した紙に、岡山市内の彫刻師が店の業種や名前を木版で摺り重ねたものが多くあります。大阪の石版印刷では印刷・発行日と製作者名および住所が欄外に小さな字で印刷され、これに岡山の彫刻師は印章を使って住所と名前を欄外に押しています。
 当館所蔵の引札には、岡山の彫刻師では、野田屋町の丸山三造と船着町の吉田栄治郎という人の名前が認められますが、丸山三造の商店が出した引札も1点所蔵されているので、今回はそれも出品しています。これをみると、引札のほかにもちらしや団扇(うちわ)、名刺など、さまざまな配り物を制作していたことがわかります。

引札「材木商 岡山市石関町 津下仙十郎」の画像
引札「材木商 岡山市石関町 津下仙十郎」(右下欄外に丸山商店の印)

その他の展示品

 このほか、本展では明治16年に刊行された岡山市内数百件の商店の便覧「山陽吉備の魁(さきがけ)」の原本(昭和53年には復刻本も出版されています)と、明治33年に岡山市内の書店兼出版社、細謹舎(さいきんしゃ)が発行した岡山の市街地図を展示しています。「山陽吉備の魁」は小さな冊子ですが、商店の店先にかかった看板や、商品が並べられている様子、人々で賑わう情景など、当時の店舗や商店街の姿が細かい銅版画で克明に描かれており、同じ店が配った引札と照らし合わせれば、その時代の商業の様子がより具体的に伝わってきます。

引札「宇治各国茶卸商ならびに煎抹茶之湯道具品々 岡山市富田町 茗香園 井上仲衛」の画像
引札「宇治各国茶卸商ならびに煎抹茶之湯道具品々 岡山市富田町 茗香園 井上仲衛」(右下欄外に丸山三造の印)

添付ファイルは新しい画面で開きます。

より良いホームページ作りのため、みなさまのご意見をお聞かせください。

質問1 : このページの情報は役に立ちましたか?
質問2 : このページの情報は見つけやすかったですか?


このページに関するお問い合わせ

中央図書館
電話:086-223-3373 ファクス:086-223-0093
所在地:〒700-0843 岡山市北区二日市町56[地図
Eメールでのお問い合わせは専用フォームをご利用ください。
(お問い合わせの際、図書館の利用者カードをお持ちの方は、「内容」欄に利用者番号
(8桁の数字)もご記入ください。)


ここまでが本文です。ここからはフッタ(共通部分)です。