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妙泉寺跡(宗堂桜)

宗堂桜

妙泉寺は、寛文6年(1666)に廃寺となった日蓮宗不受不施派の寺です。寺跡には、住職であった雲哲院日鏡(うんてついんにっきょう)の墓と宗堂桜があります。

日鏡は、不受不施派の祖である日奥上人の教えを受けた徳の高い僧で、害虫を封じ、干ばつの際には雨を降らすなどの霊験を示し、農民達から仏様のように慕われていました。

当時、不受不施派の信仰組織は、土豪などの支配者を中核として小百姓の層までを結びつけた強固なものであり、備前の国を治める池田藩にとっては、藩政を進める上で大きな障害となっていました。
瀬戸地域にも不受不施派の寺院が多く建立されていましたが、池田藩は不受不施派寺院の弾圧を行ったため、ことごとく廃寺となっています。


妙泉寺跡

こうした弾圧の中、藩主との会食に招かれた日鏡は、死を覚悟の上で出席し、毒を盛られました。毒を口にした日鏡は、息も絶えだえに妙泉寺の仁王門までたどり着いたものの亡くなったと
いわれています。妙泉寺の仁王門から参道の両側には、日鏡が植えた桜並木がありましたが、日鏡の死後は、これを悲しみ、花びらを開ききらずに咲くようになったとの伝説が残されています。

これが宗堂桜で、正式名「宗堂の桜」は県の天然記念物に指定されています。

宗堂桜は八重桜の一種で、ソメイヨシノよりも1週間以上遅く咲き、例年4月中旬に見ごろを迎えます。直径3cm大の花弁が60枚程度有り、内側の20枚ほどは反転して二重の弁となる珍しい桜です。他の土地に移植しても花の色が変化し特性を示さないといわれ、今でも地域の方々に大切に育てられています。


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